諦めるのはまだ早い!延期されていた成人式が続々開催
成人式と言えば毎年1月におこなわれるのが通例ですが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、延期や中止を余儀なくされる自治体が数多くありました。
しかし国内のワクチン接種率が70%を超え、新規感染者の数も順調に減っていることから、延期していた成人式を実施する自治体も増加傾向に。
先日よりぞくぞくと各地で延期されていた成人式が実施されました。この記事では、令和3年度における成人式の実施状況をご紹介します。
福島・南相馬で10カ月遅れの成人式 「大震災と原発事故忘れない」:朝日新聞デジタル
令和3年度の成人式の対応は自治体によってさまざま
本来であれば、1月10日に成人式をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルスの感染者が増加したため延期を決定。先日、10ヶ月遅れてようやく成人式が開催されました。半年以上の遅れにもかかかわらず、新成人の多くが成人式に出席したそうです。
「延期はしたけれど、成人式が開催されて嬉しい」「コロナ禍で大変だったけれど、一生の思い出になった」
参加者である新成人からは、安堵や喜びの声が聞かれました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな影響を受けた成人式。令和3年の成人式は感染対策を徹底して従来通りにおこなう自治体もありましたが、多くは中止もしくは延期を決断しました。
また一言で延期と言っても、その期間も自治体によって異なるものでした。
成人式が中止になった自治体
緊急事態宣言が発令された地域のなかでは、国や県などに要請されて、成人式を中止にした自治体もあります。
例えば東京都では、23区のうち世田谷区や千代田区、港区をはじめとした16区の自治体が成人式を中止しました。その一方で杉並区と新宿区、中野区のように、成人式を二部制にするなど三密の状態を避ける工夫を凝らし、開催した自治体もあります。また新成人の参加はなしで、式典の様子をオンラインで配信するという自治体も多くありました。
東京都以外では、神奈川県の33ある自治体のうち15自治体の成人式が中止に。北海道でも、当時新型コロナウイルスの感染者数が多かった札幌市の成人式は中止を余儀なくされました。この他、岡山市では成人式を5月に延期したものの、状況が好転しないため開催を断念しました。
また大阪市では、人気テーマパークで開催される予定だった成人式を5月末に延期。新型コロナウイルスの再拡大によりさらなる再延期が決定しましたが、2021年10月時点では具体的な日程は決まっていません。全国で見ても、多くの自治体が成人式の中止という苦渋の選択をしています。
成人式が延期になった自治体
その一方で、延期された成人式も少しずつおこなわれるようになりました。
千葉県の浦安市では、毎年恒例のテーマパークでの成人式を3月に開催。従来の成人式よりも時間を短縮、さらに4部制にし新成人をお祝いしました。
また新潟県では、春、夏、秋と自治体によって成人式を開催する季節、日程はバラバラですが順調に実施できています。栃木県宇都宮市では11月に、愛媛県松山市では、成人式に代わる代替行事を12月に予定しています。
残念ながら延期の末中止になってしまったところもありますが、成人式を開催できる自治体が増えてきているのは明るい兆しですね。
常に情報をチェック!まだまだあきらめない
次年度の成人式も新型コロナの状況によってどのようになるのかはわかりません。しかし、もし延期になったとしても諦めるのは早いと言えます。落ち着いた後に開催日が決定して慌てないよう、情報収集はこまめにおこないましょう。
一生に一度の成人式。お気に入りの振袖姿で参加できることを祈っています。