振袖を着終わったあとのお手入れはどうすればいい？
着用後のお手入れの仕方
成人式のお祝いに欠かせない振袖。多くの女性たちが成人式の晴れ姿として華やかな振袖に身を包みます。でもこの振袖は着た後のお手入れが次回もきれいな状態で着るために大切です。ここでは振袖のお手入れの仕方を説明していきます。
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レンタル振袖の場合
ほとんどの振袖レンタル店では振袖を返却する際のクリーニングは不要なことになっています。少しぐらい汚れてしまっても変に自分で何とかしようとせずなるべく早めにお店に返すようにしたほうがよいでしょう。次の3つのステップで返却するといいですね。
1）大きなハンガーに振袖をかけて湿気を取る。
2）汚れている箇所がないかチェックする。汚れが付いていればお店にその部分を伝えます。
3）できるだけ早くお店に返却する。
購入した振袖の場合
振袖は若い方が自分でお手入れするのは難しいので、親御さんか専門業者にお願いした方が良いでしょう。ここでは簡単なお手入れの仕方だけ紹介します。
１）脱いだ振袖を着物用ハンガーにかけて一晩吊るし、湿気を取り除く。（時間がない場合は直射日光が当たらない風通しの良い場所に2時間ぐらい干す）
２）乾いたタオルなどで振袖についたほこりを払って汚れやシミなどが付いていないかチェックする。
３）汚れがある場合は自己判断をするのではなく、できるだけ早く専門家に任せる。
最近は多くの呉服屋さんで着物を購入した方に対して「着用後の丸洗い○年間無料」といったクリーニング特典を付けていることが多いので、そうした特典があれば利用することができます。いずれにしても汚れや汗の染み抜きは早く出す方が落としやすく費用も少なくすみますよ。
成人式当日、振袖を汚さないために気を付けるべき3つのシーン
レンタルの場合はクリーニングをしなくてもよいケースが多いとはいえ、気を遣わなければ最悪クリーニング代が請求されてしまうこともあります。購入した振袖なら、なおさらきれいに着るようにしたいものです。これから、成人式当日振袖を汚してしまう危険性があるシーンをいくつかご紹介します。
飲食をする時
振袖は普段着慣れていないことに加え、袖が非常に長いため動作をする邪魔になりやすいです。食事時にうっかり食べ物や飲み物をこぼしてしまうということがないとも限りません。食事のときのポイントは次の2点です。
１）膝の上に大きめのハンカチやナプキンを敷いておく
２）遠くにあるものを何かを取るときには必ず反対の手で袖を持つようにする
お醤油など飛び跳ねやすいものやお吸い物などの汁物、揚げ物などの油物には特に注意しましょう。もしも汚してしまった場合でも絶対にこすらず、汚れをつまむ程度にしておくのが大切です。着用後はできるだけ早めに返却するようにしましょう。
トイレに行く時
できるだけ洋式のトイレを利用するようにしましょう。振袖の袖や裾を留めておくクリップやヘアゴムを用意しておくととても便利です。
悪天候の日
少しくらいの雨であれば濡れたとしても軽く水分をハンカチで抑える程度で大丈夫。でも大雨や大雪の日などは歩くときに泥はねなどに注意しましょう。できるだけ内股で小さな歩幅で歩くことを意識します。もし振袖に泥がはねてしまったときは、絶対にこすらず早めにお店に持って行きましょう。悪天候のときは着物用コートや草履カバー、予備の足袋などを用意しておくと安心です。
もしも汚してしまった場合の応急処置は？
どんなに注意していても振袖を汚してしまうことはあります。汚れによって対処の仕方が違います。ただ応急処置に過ぎないので汚れが取りきれない場合は、早めにレンタル店やクリーニング店に持って行くことが大切です。
液体汚れ
飲み物など液体汚れの場合、すぐにハンカチやティッシュを使ってそっと水分を吸い取るようにします。絶対に強く抑えたり、こすったりしないことが大切です。繊維にしみこんでしまうと汚れが落ちなくなってしまうからです。
油汚れ
お化粧品などの油汚れは自分で何とかしようとすると悪化させてしまうので、触らずそのままにしておきましょう。汚れてしまった理由や何がいつ振袖についたかをよく覚えておいて、できるだけ早く振袖レンタル店やクリーニング店に伝えるようにします。
泥はね汚れ
泥はねの場合は汚れが付いたことに気付いてもその時は触らないようにします。完全に乾いてから布などで払って落とします。濡れている状態で落とそうとすると油汚れなどと同じで繊維に入り込んでしまうからです。
振袖のお手入れのまとめ
振袖のお手入れ方法はいかがでしたか？最初はお手入れも難しく感じるかもしれませんが、慣れると意外と簡単なものです。購入した着物であれば、お手入れをこまめに行うことでシーズン中に何回も着物のおしゃれを楽しむことができますよ。
