絶対にシワを付けたくない!振袖の上手な持ち運び方法は?
振袖を着て成人式に出席する予定の方は多いと思います。その場合、振袖をどうやって持ち運べばいいのか悩むところ。大切な振袖や帯にシワがついたり、和装小物の形が崩れてしまうのは避けたいですよね。
また、振袖はかさ張りやすいため、いかにコンパクトにして持ち運ぶのかも重要なポイントです。成人式本番でシワシワの振袖に袖を通す…なんてことにならないよう、シワにならずコンパクトに持ち運べるパッキング方法を習得しましょう。
振袖を入れるバッグにはどんなものがある?
振袖は洋服に比べると平面的なので、上手に畳むことさえできれば、実は持ち運びしやすいもの。振袖に適したバッグを選んで、きれいな状態で持ち運びたいですね。
振袖を運ぶのにおすすめしたいバッグは、着物専用バッグ、スーツケース(キャリーバッグ)、風呂敷です。それぞれメリット・デメリットがあるので、見ていきましょう。
着物専用バッグ
その名の通り、着物を持ち運ぶためのバッグです。とても機能的で、和装小物や帯もしっかり収納できます。シワになりにくいので、大切な振袖を安心して持ち運べます。
なかには、草履を収納できる大きなポケットが付いたバッグも販売されているので、なるべくコンパクトにしたいという方におすすめ◎色柄やデザインも豊富で、ネットショップで気軽に購入できる点もメリットです。
デメリットは、振袖に欠かせないショールを収納できるものが少ないこと、着物に特化しているため、それ以外の目的には使いづらいという点です。
成人式以外で振袖を着る機会があまりない場合は、どうしても使用頻度が少なくなってしまうでしょう。
スーツケース(キャリーバッグ)
「使用頻度の少ない着物バッグを買いたくない」という方には、スーツケースやキャリーバッグがおすすめです。
荷物がずれないよう付属ベルトが付いているので、振袖の収納にも向いています。大きめサイズであれば、振袖コーディネートで必要なものがすべて収納できるでしょう。キャスター付きなので、持ち運びがラクな点もメリット。旅行や荷物が多いときにも使えます。
デメリットは、パッキングの仕方次第では、振袖にシワがついてしまう恐れがあることです。ずれないようにベルトで強く縛ると跡がついてしまうので、風呂敷などで包んでパッキングするといいでしょう。
また大きなスーツケースは、着付け会場で邪魔になることがあります。
風呂敷
昔ながらの風呂敷も、振袖を持ち運ぶのに適しています。メリットは、大きさや重さに関係なく振袖や和装小物を包める点。色柄も豊富なので、自分好みの風呂敷を選べるでしょう。使わない時は小さく折りたたむことができるので、場所を取りません。
しかし水濡れに弱いため、雨や雪といった悪天候の日には向きません。得に成人式が行われる時期は雨や雪の日が多いため、着付け会場の移動に長時間かかる場合は要注意です。
振袖をパッキングする際の注意事項
どのバッグを選ぶにしても、パッキングの仕方次第でシワができてしまいます。きちんと畳んでキレイな状態の振袖を着たいですね。また畳み方以外の注意事項もあるので、ぜひチェックしてください。
振袖をパッキングするコツは?
まずは、振袖や帯、和装小物をたとう紙(着物を包んでいる紙)や箱から取り出しましょう。そのままの状態ですと、かさ張るうえに振袖等が固定されないため、シワがつきやすくなってしまいます。
振袖、袋帯、長じゅばんを収納するバッグの大きさに畳みます。着物バッグであれば3つ折り、風呂敷であれば4つ折りがおすすめです。和装小物もなるべく平らになるように重ねていきましょう。
小物類は、一番上に置くようにしてください。下に置くと振袖がシワになったり小物の形が崩れたりしてしまいます。
振袖の取り扱いは清潔な手で
振袖に汚れが付かないよう清潔な手で取り扱いましょう。また成人式がおこなわれる1月は乾燥する季節ですが、ハンドクリームを塗った手で振袖や和装小物をパッキングするのはおすすめしません。
多くの振袖は絹でできており、とてもデリケート。ハンドクリームの油分がつくとシミになってしまう恐れがあります。振袖をパッキングするときは、ハンドクリームを塗らないか絹の手袋をするようにしましょう。
雨対策を万全に
振袖は洋服と違い水に弱く、濡れるとシミができてしまいます。成人式や前撮り撮影の日が雨や雪の場合は、特に気を付けてパッキングし、持ち運びには十分注意してください。
特に風呂敷はカバー力がないので、振袖や和装小物をビニール袋に入れてから包むようにしましょう。
まとめ
着物バッグ、スーツケース、風呂敷と振袖を持ち運ぶ3つの方法を紹介しました。
持ち運ぶ荷物の量や利用シーン、移動時間、今後どれくらい使うかなど、自分のなかで優先順位を付けて選ぶと失敗が少ないでしょう。天候などさまざまな状況を加味して、持ち運ぶ方法を決めてくださいね。
また、着付け会場に振袖を届けてくれるサービスを行っているレンタルショップもあります。振袖を運ぶ手間やシワが付く心配もないので、そのようなサービスを利用するのもおすすめですよ。