振袖は成人式だけ？ほかにもある着るシーン6つ
「一度しか着ないのに振袖を買うのはもったいない」「振袖は成人の日に着るもの」など、成人式以外での出番はないと思われがちな振袖ですが、実はほかにも着る機会はたくさんあるのをご存じでしょうか。そこで今回は、振袖が大活躍するシーンや知っているようで知らない振袖の由来について紹介します。
振袖は未婚女性のフォーマルウェア
振袖とは、身頃と袖を縫い付けず袖丈を長く仕立てた着物のことを意味します。振袖の原型は飛鳥時代に存在していいて、暑がりな子供でも着やすいように作られた脇（振り）が開いた通気性の良い着物が始まりなのだそうです。
はじめは若い女性や元服前の男の子が着るものでしたが、次第に振袖を着ることが若い女性の証であり正装とされました。袖が長くなっていった理由は諸説あり、ひとつには舞台の上でより美しく見えるように長くしたといわれています。
1800年代には最長122cmあった袖も、現在では110ｃｍほどに落ち着きました。女性にとって19歳は初めて迎える厄払いの年。人生の節目に着る振袖には「厄や災いを遠ざけることで、幸せや人との縁が繋がりますように」との願いが込められています。
未婚女性であれば振袖を着用することができますが、振袖を着ていても違和感がないのは20代までといわれており、オールドミスになってからは控えた方がいいとの風潮も。振袖は着物のなかでも特に豪華なものなので、振袖を着られる機会がある時にはどんどん着用しましょう。
成人式以外にも着用したいシーン6つ
ここからは、成人式以外で着用しても問題ないシーンを紹介します。
友人や親族の結婚式
振袖は未婚女性が着る第一礼装です。フォーマルな場にふさわしい着物のため、結婚式や披露宴にぴったり！ドレスで参加する方が多いなか、艶やかな振袖姿で出席してみてはいかがでしょうか。
また、格式高い振袖を新婦の花嫁衣裳として着用する女性も。「振袖を着る最後のチャンスだけどウエディングドレスは外せない…」とお悩みの方は、お色直しで振袖を着るのがおすすめです。帯揚げや帯留めを新調したり帯の結び方を華やかにしたりすることで、思い出に残る花嫁衣裳になりますよ♪
卒業式には袴を合わせて違った印象に
大学や短大、専門学校などの卒業式には、女学生達のシンボルだった袴スタイルが人気です。
振袖は袖丈の長いものから順に「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3種類にわかれていて、袴に合わせる着物は小振袖が一般的だとされていますが、実は成人式用に購入した中振袖を組み合わせられるんです。
小振袖よりも袖丈が長く色や柄も美しいため、より華やかな袴姿に♪この場合、袴だけレンタルすれば済むので、費用もぐっと抑えられるのもうれしいですね！
また、卒業式は袴の着用が義務付けられているわけではないので、振袖での参加も可能です。髪型や小物を変えるなどして、成人式の時とはまた違ったコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
華やかな振袖はお正月を祝うのにぴったり
新年には和装で身も心も引き締めてみませんか？振袖は格式高い装いのため、家族とのお出かけや初詣デートはもちろん、着物姿でお正月を過ごしたい方におすすめです。
自宅に親戚が集まるお宅なら、振袖姿でお出迎えするとお客さんに喜ばれること間違いなし！日本人にとって「ハレの日」であるお正月を晴れ晴れしい気持ちで迎えられますよ♪
パーティーや祝賀会などお祝いの場に振袖を
品格と優雅さを備えた振袖は、西洋のイブニングドレスのようなものなので、格式ある式典やパーティーなどフォーマルな場にも着用OK◎
ドレスよりも着物を好む外国人が多く、グローバルなパーティーで着ると喜ばれる傾向にあります。振袖は世界に誇る日本文化のひとつなのです。
あらたまったお見合いの席にも
未婚女性の第一礼装である振袖は、清楚な雰囲気を醸し出せるだけでなくお見合いの場に彩りをプラスしてくれるため、「お見合い写真やかしこまった席などにふさわしい」と考えられてきました。
最近ではお見合い件数が減少傾向にありますが、今でもホテルや割烹、料亭などで行われるお見合いには振袖を着ていく方が多いといわれています。華やかな振袖で美しく着飾り、ご自身の美しさをアピールしましょう♪
振袖を訪問着にリメイク
厄落としや幸福願いとさまざまな思いが込められた振袖は、独身女性にとって最高の晴れ着です。「結婚と同時に着られなくなる」と思われがちですが、購入して手元にあるなら専門店に頼んで袖丈を短くしてもらえば訪問着に早変わり！
訪問着ならミセスになっても着れるので、お宮参りや入学式、七五三など幅広いシーンで長く着物を楽しむことができます。
まとめ
振袖は成人式以外のシチュエーションでも大活躍します。着物や帯が同じものでも、帯留めやバッグを変えれば一味違った雰囲気になるのも魅力のひとつです。流行の入れ替わりが激しい洋服と違って、着物はいつまでも楽しむことができます。
「振袖を着た後のお手入れが面倒…」「ほしい柄の振袖が見つかったけれど高くて手が出せない」という方には振袖レンタルがおすすめ◎
一年を通して振袖の貸し出しを行っているお店が多いため、ご自身の都合に合わせて利用しやすいのが特徴です。オフシーズンは安い値段でレンタルできるお店もありますよ♪ぜひご自身にぴったり合った振袖を選び、さまざまなシーンで楽しんでください。
