帯で変わるイメージ！振袖に合わせる柄や色の違いを解説
成人式は一生に一度しかない特別な記念日。「自分らしい振袖姿を叶えたい」「思い出に残る行事にしたい」など、期待に胸を膨らませている女性が多いのではないでしょうか。
帯揚げや帯締め、ショール、草履など和の装いを華やかに彩る和装小物のなかでも圧倒的な存在感を示すのは振袖姿の華である帯！クラシカルな装いやかわいらしさを演出してくれる重要なアイテムです。
今回は初めて成人式を迎える方のために、帯の種類や選び方、色合わせのコツについてご紹介します。
柄の入り方と種類
振袖に合わせる帯の定番柄は全部で3種類あります。それぞれの特徴を詳しくチェックしていきましょう。
全通
胴に巻かれる部分まで柄が入った贅沢な帯です。柄の出方を気にしなくていいため着物ビギナーにおすすめ◎多種多様な結び方に対応可能で、体型を問わず締められるのが特徴です。
六通
六通柄は全通柄を簡略化したものです。胴に巻かれる部分が無地で、手先・前帯～たれ先まで柄が入っています。全通柄に比べリーズナブルな価格で購入できるため、日常使いしやすい帯です。
太鼓柄
お太鼓結びをした時に、胴部分とたれの部分だけ柄が出るようデザインされた帯です。結び方や体型によっては柄がうまく出ないこともありますが、シンプルな見た目で使い勝手の良い帯といえるでしょう。
振袖に合わせる帯を選ぶときのポイント
着物の世界には「着物一枚に帯三本」という言葉があり、同じ着物でも異なる雰囲気の帯を3本持っていればコーディネートを楽しめると言われています。
ここからは帯の色や選び方について解説します。成人式準備に役立つ知識ですので、ぜひご覧ください。
イメージで選ぶ帯の色
帯選びのポイントは色・柄の統一感！振袖と帯に使われている色調を合わせたりメインの色を揃えたりすると、バランスが整った振袖コーデに仕上がります。
定番（金、銀、黒）
振袖に合わせるなら帯色の王道と呼ばれている金、銀、黒を選びましょう。華やかな雰囲気を演出したい時はゴールドの帯がおすすめ◎落ち着いた色合いの振袖でも絢爛な印象に変えてくれます。格式が高いゴールドやシルバーの帯は、黒留袖や黒い訪問着とも相性がぴったりです。
凛々しさとメリハリ感を兼ね備えた黒系の帯も振袖によく似合います。振袖姿が引き締まるためスタイルアップも期待できます。ハタチの瞬間しかつけられないような、金色をふんだんに使った帯が多いのも魅力です。
かわいい雰囲気
振袖と同系色の帯を選ぶと全体がやわらかな印象に仕上がります。やさしい色合いの帯は派手になりがちな振袖コーデを落ち着かせる効果もあります。清楚でおしとやかな振袖姿は女の子の憧れ！自分史上最高のかわいさを手に入れられますよ♪
個性的
赤×緑、紫×黄色、オレンジ×水色といったように、補色を取り入れると互いの色を引き立たせることができます。補色関係の帯を選ぶことは難しそうに思えますが、カラーバランスが取れていれば問題ありません。誰ともかぶらないワンランク上の着こなしは、新たな門出となる成人式を素敵なものにしてくれるでしょう。
自身や将来に合わせて選ぶ
前述したように、帯は振袖に負けないぐらい存在感がある和装小物です。思いを込めて選ぶとますます愛着が沸くこと間違いなし！何年経っても飽きのこない装いを楽しめますよ。
時代に左右されない古典柄は受け継ぎやすい
全通柄は帯全体に柄が織られているため、帯のなかで最も値が張るタイプです。無地の帯とは違い結び方に融通が利くのがメリットです。時代を越えて愛されてきた古典柄を選んでおくと、個性的なモダン柄よりも長く受け継ぐことができます。
小柄さんは振袖と同色がおすすめ！
ついつい華やかな振袖に気持ちが向いてしまいますが、帯選びも大切なことを忘れてはいけません。小柄さんは振袖の柄に入っている色から帯を選ぶのがおすすめ◎同系色や馴染む色で合わせると全体がまとまります。帯の効果を最大限に活かすテクニックさえマスターしておけば、小柄さんでもスッキリとした大人っぽい印象になりますよ♪
結婚式に着用するなら桜柄は避けるのがベター
振袖は未婚女性の第一礼装なので、成人式や卒業式以外のシーンで活用したい方も多いはず。もし結婚式にも着ようと思っているなら桜柄は避けるのが無難です。桜は四季の移ろいを感じられる花として有名ですが、「桜散る」という言葉から縁起を気にする意見もあります。たとえ春先の結婚式であってもマナー違反となるため、結婚式がおこなわれる土地柄や出席者を考慮して決めた方がいいかもしれません。
帯には全体のコーディネートを引き締める効果があるので、着物と違う色を選ぶのがおすすめです。もし同系色でまとめたいなら、濃淡をはっきりさせるとよいでしょう。
自分が好きな色や柄を楽しむのも振袖コーデの醍醐味ですが、全体のバランスに気を付けて選ぶようにしてくださいね。
まとめ
振袖に合わせる帯の種類・色柄についてご紹介しました。成人式準備は振袖だけでなく帯のデザインや色合いにも注目しましょう。帯選びのコツさえしっかり掴めば、イメージ通りの振袖姿を実現できます。格式高く正装にふさわしい帯を選ぶことで、あなたの選んだ振袖がより魅力的なものになりますよ♪
振袖と帯を上手に組み合わせ、世界でたったひとつだけのオリジナルコーデを完成させてください。
