成人式はいつ・どこで始まった? 改めて歴史を振り返る


成人年齢が18歳に引き下げられたことで、「成人式」の名称を「二十歳(はたち)の集い」とする自治体が増えています。長年、成人式という名称が一般的だったため、名前が変わったことに違和感がある人もいるのではないでしょうか。

ところで、そんな成人式がどこで、またどのように誕生したか知っていますか? 成人式の概要については何となく知っていても、その歴史についてはあまり知らないという人もいるでしょう。そこで今回は、改めて成人式がいつ頃から行われているのかなど、その歴史を詳しくご紹介していきます。

 

「成人式」の歴史を振り返ろう!


成人式は、今でこそ全国的に行われている行事ですが、そのきっかけとなったのは、とある町の催しでした。ここからは、成人式がどこでどのように始まったのか、詳しく見ていきましょう。

 

成人式が生まれたのは、埼玉県・蕨町

成人式が全国に広がったきっかけになったと言われているのが、1946年11月22日に埼玉県・蕨(わらび)町で行われた青年祭です。1946年と言えば、第二次世界大戦が終結した次の年。日本は未だ混乱の最中にあり、未来への期待がもてない人も多くいました。

蕨町では、こうした状況下にある若者たちを鼓舞しようと青年団主催の「青年祭」を実施します。そのなかの催しの一つとして行われたのが「成年式」でした。

この成年式をきっかけに、1948年には国民の祝日である「成人の日」が設けられ、今のように全国的に成人を祝うようになっていったと言われています。

 

成年式の服装は振袖ではない!?

成人式と言えば、振袖やスーツを着て参加する式典というイメージがある方も多いのではないでしょうか。しかし、成人式のきっかけとなった蕨町の成年式に参加した若者たちが着ていたのは、「国民服」や「もんぺ」でした。

国民服は、軍服のような見た目をした洋服で、戦時下の男性が着用していました。一方、もんぺは、女性用のズボンのことで、足首が絞られた形状をしているのが特徴です。華やかな衣装が定着している現代の成人式と比べると質素な印象ですが、戦後間もない時期に行われた行事と考えると、納得のいく服装と言えるでしょう。

実は、現在のように成人式で振袖が着られ始めるようになったのは、1960年代以降のこと。かつては、平服での出席が推奨されていた時期もあるようです。

 

第1回の成年式で行われた式典内容は?

蕨町で行われた第1回の成年式では、青年団長の開式の辞から始まり、町長の式辞や埼玉県知事の言葉、来賓祝辞、成年者代表の挨拶などを実施したと言われています。式典後には、模擬店を開設した懇親会や、芸能大会、物々交換会など、さまざまなイベントも行われました。

現代の成人式も、首長からのメッセージや、来賓祝辞などが行われていることを考えると、式典の内容自体は当時とあまり変わっていないようです。

 

成年式に参加したのは何歳?

蕨町の第1回の成年式に参加したのは、1926年11月22日~1927年11月21日に生まれた町民。つまり、当時19歳の町民が多く参加したことになります。

一方、現在の成人式の参加対象者は、自治体によってさまざまですが、20歳を対象としていることがほとんどです。また、実際の年齢ではなく、学齢に応じて出席者を決めている自治体が多いため、19歳の場合でも出席することがあります。

 

蕨市には成年式発祥を記念した像が!


現在、成人式発祥の地である蕨市(旧蕨町)には、成年式発祥の地であることを記念した像が建てられています。この像は、新成人が記念写真を撮ったりするなど、特別な場所となっているそう。もし、蕨町に足を運ぶ機会がある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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